人間の「快」「不快」感情が人間関係に与えるもの
人間の「快」、「不快」感情は、人間関係にとっても影響を与える感情です。
例えば…
人とお話ししていて、この人は、「感じがいいな」とか、「楽しいな」とか、
「安心する」とか…
そのような「快」感情を持つ場合と、
その逆で、この人と一緒にいても「楽しくない」とか、「イライラする」とか、
「疲れる」など…
そのような「不快」感情を持つ場合とがあります。
この「快」、「不快」の感情は、人間の脳の「大脳辺縁系」の扁桃体で感じます。
「大脳辺縁系」は、いわゆる「動物的本能」を司っていて、
そして、喜怒哀楽の「基本的情動」はここで感じています。
これはサル、犬、ネコなどの動物も持っている原始的な脳です。
人間は、それを覆うように理性や知性などを司る「大脳新皮質」が、
他の哺乳類より、かなり発達しているので、「大脳辺縁系」で怒りを感じても、
「大脳新皮質」の理性で抑えることができるのです。
つまり、「不快」感情を持ったとしても、社会的動物である人間は、
理性でそれを表に出さないことができるのです。
しかし、「快」、「不快」感情を持った時に、一瞬見える表情やしぐさ、行動、
相手との距離感などで、相手の「快」あるいは「不快」の感情を見抜くこともできるのです。
これが「行動心理学」につながるのです。
今、ちょうどテレビ東京で「サイレント・ヴォイス行動心理捜査官 楯岡絵麻」
というドラマを放送していますが、これは栗山千明さんが演じる美人捜査官が、
行動心理学を駆使して、犯人を特定していくドラマなんですが、とても興味深いです。
話は戻りますが、人間が自分自身が「不快」感情を感じると、それはやはりストレスになります。
それが対人間の場合、相手の対応や反応などから、判断して、それ以上の「不快」感情を抱かないように、つまりストレスをなるべく避けることも、時には必要ですね。
昔ながらの日本の「我慢が美徳」みたいな感覚を持っている方々も、時々いるのは現実ですが、
人間関係でも、上記に示したような「不快」感情が発生するところにいるよりも、
「快」感情が得られるところにいる方が自分の大脳辺縁系にもいい影響を与える、
つまり精神衛生上に良いのは確実です。
社会生活をしていると、それは難しい場合もありますが、なるべく「不快」感情が生じないような、環境作り、工夫をするのが大切です。
そのためにもカウンセリングを利用するのも1つの方法です。
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